
社会人になると新しい環境・仕事と慣れないことばかりで大変です。
中には体調を崩し、そのまま離職してしまう人も。早期離職の上位理由は「ストレス」「人間関係」といった精神的なものが多いというデータがあります。
今回は仕事を覚えていく上でも重要な、先輩との人間関係を良好に進めるための5つのコツをお届けします。気難しい相手でも、そうでなくても先輩と関わるうえで役立つこと間違いなし!
現役社会人の方も明日から実践できますよ。
1、挨拶・礼儀をしっかり
先輩後輩関係なく、仕事をする上で大切なのは挨拶と礼儀をしっかりすること。
そんなの当たり前! と思うかもしれませんが、入社してすぐの時期は覚えることがたくさんあり、余裕がなくなってしまうこともあります。
挨拶をされて不快な人はいないですし、礼儀をしっかりするだけで信頼感を持ってもらえるのであれば、自分にとっても得ですので意識してやってみることをおすすめします。
2、ホウレンソウカク(報告・連絡・相談・確認)を確実に
入社して最初はわからないことだらけ。先輩に仕事を教わる場面も多いです。
先輩とのやり取りの基本は「報告・連絡・相談・確認」です。
・報告:上司からの指示や命令に対して、部下が経過や結果を知らせること
・連絡:簡単な情報を関係各位に知らせること
・相談:上司や先輩、同僚などに参考意見・アドバイスをもらうこと
・確認:何かを判断する時、上位者に進めて良いかを事前に見てもらうこと
この4つが確実にできると、仕事を任せてもらえるようになり、ミスが減ることにもつながり、先輩と責任の共有もできるなど、たくさんのメリットがあります。
3、相談を恐れない
上記の中で、近年の若者が特に苦手と言われているのは「相談」です。
主な理由としては「相談することで使えない人だと思われるんじゃないか」「アドバイスをもらったら取り入れなければいけない」と思い込んでいる人が多いのだとか。
しかし実際、先輩側の心理としては相談されても使えない人だなんて思うことはなく(正確には、新入社員はできないのが当たり前と思っている)、むしろ相談されない方が心配になります。
逆に相談をしないまま数年が経過し、中堅になってから新人でもわかるようなことが実はわからないという状態は最悪です。
仕事上手は頼り上手。積極的に相談をして周囲の人の力を借りましょう。
4、食事に誘う
「えー!面倒くさい!」と思われるかもしれませんが、これは非常に重要です。
ポイントは「飲みじゃなくてもいい」ということ。ランチやお茶でも構いません。
会社を離れた場面の方が先輩も素で話してくれますし、普段は聞けないようなことを教えてくれることも。
相手にとっても誘われるのは嬉しく、特別感が伝わるのでより親身になってくれます。
自分にとっての一番のメリットは「視座が上がる」ということです。
成長スピードが速い新人には「よりポジションが高い上司と頻繁に食事に行っている」という傾向があります。
幹部クラスに積極的に声をかけ、食事に連れて行ってもらう。そうすると、その食事会で上司たちは会社や事業についても話題にするでしょう。
最初は何を話しているのかさっぱりわかりませんが、繰り返し同じ空間にいると徐々に何を話しているのか、会社のトップ層が何を考えて会社や事業を運営しているのかが理解できるようになってきます。
そこから自身が何を成すべきか、普段の考え方や仕事へのスタンスも変わっていくのに繋がるのです。
5、適度な距離感を保つ
これまで積極的に先輩に話しかけるようなコツをお伝えしてきましたが、最後のポイントはその「距離感に注意する」ということです。
先輩や周囲に気に入られたいがばかりに、何でも「はい!」と返事をし、誘われたら必ず行くなど、Yesマンになってしまう人が時折いますが、これがメンタルを崩すことに直結します。
仕事を円滑に進めやすくするためのコミュニケーションは大切に、でもプライベートはしっかり分けるようにしたほうが良いです。
そうしないと、いつの間にか「あいつは誘ったら断らない」「飲みに行くのが好き」といった誤ったキャラクターが浸透してしまいます。
そうなると非常に厄介です。みんながあなたを「良かれと思って」誘うようになります。
一度キャラクターがかたまってから、断ると「付き合いが悪い」「感じが悪い」と悪い印象になり、ますます自分が苦しくなりかねません。
過度に八方美人にならないこと、上司や先輩には敬意を示しつつも自分の意志は示すこと。
心のバランスを保つために大切なのです。
いかがでしたか。今回ご紹介したコツはすべて「信頼を勝ち得る」ことに繋がっています。なぜなら仕事はひとりではできないから。
周囲にどれだけ仲間を創れるかどうかが仕事の成果に直結します。
先輩に限らず、周囲とのコミュニケーションを円滑に、良好な人間関係を築いていきましょう。