キャリア

内定はゴールじゃない。周りに振り回されない就活のすすめ

就職活動の早期化が進んでいます。いつから活動すればいいのか、ルールとして広く発信されている情報と企業の実際の動きがずれており、今就活生の間では困惑が広がっています。

ここで言うルールとは、大手企業中心に構成されている経団連が決めた倫理憲章による採用活動のスケジュール(3月広報解禁⇒6月選考解禁⇒10月内定出し)のことを指しますが、この倫理憲章にはいくつかの問題があるのです。

・倫理憲章には法的拘束力がない
・経団連に所属していない中小企業・IT系ベンチャー企業は気にせず採用活動している
・結果、経団連所属企業においても倫理憲章を破るところが出てきている

現実として、今このスケジュールは「形骸化」しています。就活の際にはこれらの情報に振り回されず、自分で考え、判断し、行動する必要が年々増していると感じています。実際、事前準備でインターンに参加したり、自己研究や企業研究に取り組んだりする就活生も増えてきているように思います。

今回は「内定の位置づけ」についてまとめていきます。

「内定=ゴール」という錯覚

就活初期段階で就活生のみんなが持っているゴールのイメージを聞くと、ほとんどの人が「内定」と答えます。

でも、それは仕方のないことだと思っています。なぜならネットで就活を調べると「内定を獲得するために!」といった記事ばかりがたくさんあり、大学のキャリアセンターからのアドバイスも「内定を取るため」のテクニカルな指導が多いといった背景があるからです。しかし、内定をゴールした就活が何を生み出しているか。それは「アンマッチ離職」です。

3分の1が3年以内に離職という異常事態

厚生労働省の調べによる新規学卒者(大卒)の卒業後3年以内の離職割合は「31.9%」と約3人に1人が3年以内に離職しています。

引用 新規学卒者の離職状況(平成25年3月卒業者の状況)

ちなみに離職事由の上位は「ストレス」「人間関係」「仕事のやりがい」といったものです。就活の際の企業選びで就活生が主に重視する条件、「業種・職種」「勤務地」「福利厚生」は関係ありません。あくまで就職活動は学校を卒業して最初に働く企業を選ぶ「プロセス」に過ぎず、実際のスタートは社会人になってからです。

内定を取ることを目的にすると、自分が働くイメージが希薄なまま就職先を決めてしまい、結果として早期離職に繋がるということになります。でも、就活生の周りを取り巻く情報や大人たちからのアドバイスは「内定をゴール」としたものばかりです。

「大人の事情」に振り回されない

なぜ「内定をゴール」とした情報やアドバイスが蔓延しているのでしょうか。それは、そこをゴールにと導く大人たちの理由があるからです。

・大学、専門学校のキャリアセンター
⇒ 就職内定率、内定先企業実績
・就職情報会社
⇒ 就活生と企業との出会い、採用を商品にお金を稼ぐ

もちろん、中には志を持って就活生に向き合う就職支援課の方、地域に根ざして活動されるキャリアコンサルタント、情報会社の方もいらっしゃいます。ただ、実際の背景として「就活ビジネスの肥大化」「大人の事情」が大きく絡んでいるのもまた事実です。

ですが、就活生の目線に立って考えてみましょう。社会人になると1日24時間のうち、寝ている時間を除けば大半の時間を会社ないし仕事関係の人たちと過ごすことになるのです。

仮に内定を取りたいがために本来の自分を偽って選考を通過したとしても、社会人になってからも毎日8~10時間自分を偽ってその会社らしい人として過ごし続けるなんて、それはストレスでしかありませんよね。

内定はゴールじゃありません。情報に踊らされることなく、「自分事」として、自分で考え、判断し、決めましょう。あくまで社会に出てからがスタートです。

就活は自分が来春からその企業で実際に「働く」ことをしっかりイメージして進めていきましょう。

Share:
ショーゴ