キャリア

【前編】就活を始める前に、未来の現実を知っていますか?

突然ですが、「40歳の自分」は何をしていると思いますか?
遠い未来の話と感じるかもしれません。

実際、就職活動を進めていると、どうしても目の前の内定取得ばかりに目が行ってしまいます。

今回は就活を始める前に知っておくべき、私たちの未来に訪れる現実を前後編でまとめていきます。
前編は現在の日本の雇用制度のあらましと背景についてです。

「終身雇用」制度とは

まず押さえておきたいことの一つに「終身雇用制度」があります。
かつて、日本の雇用制度といえば「終身雇用」が当たり前でした。

終身雇用制度とは、企業が正社員として雇用した社員(主に新卒者を指す)を定年まで雇い続ける慣習のことを言います。

当時は各企業ともどうやって「労働者を長期的に雇用し続けるか」が課題であったため、「会社が厳しい環境下に置かれても従業員を守る」という終身雇用の考え方が広がっていったと考えられます。

つまり、終身雇用制度とは法律で定められたものではなく、かれこれ60年ほど前の社会状況から生まれたあくまで「慣習」であるということです。

かつては、終身雇用のメリットである

●安定した収入・将来を見据えやすい(労働者側)
●長期的な視野で育成ができる(企業側)
●社員が定着するので余計な採用教育費をかけなくて済む(企業側)

といった点が当時の日本の状況にマッチし、雇用慣習の常識になりました。

しかしその後、バブルの崩壊に端を発した不景気から、経営において「人件費の圧縮」は至上命題となり、派遣社員・パート社員など時間や期間に限りのある多様な雇用形態の導入とともに、正社員に対しても「早期退職勧奨」や「出向」などの雇用調整が行われるようになりました。

また、これまで目立っていなかった終身雇用のデメリット

●年功序列の賃金制度による人件費の高騰
●安定から転じた意欲・生産性の低下

などが表面化してきたことも制度維持を困難にさせた要因と言えます。

このような経過から現在の日本において、「終身雇用制度」は実質的に崩壊しているといっても過言ではありません。

意外と知らない年金制度の現実

ところで皆さんは自分が高齢者になった時、年金を「何歳から」「いくら」もらえるか知っていますか?

こちらは2014年にダイヤモンド社が試算した世代別の年金受給額一覧です。
細かく計算するとそれぞれの状況や今後の制度改革によって変わる可能性はあるものの、こちらがわかりやすかったので引用いたします。

驚いたことに、現在25歳・平均月収30万円の人で65歳の時にもらえる年金額が夫婦で約12.5万円/月、婚姻率の低下に伴い、独身のケースも見てみると独り身だと約9万円/月とあります。
しかも現在の年金支給開始年齢である65歳は今後70歳に引きあがる可能性も。

うん。暮らしていけない。

年金支給開始年齢になっても再雇用で働くというケースも考えられますが、その際企業側は雇用条件を引き直して良いことになっていますので、有期契約や時給雇用などになる可能性は高いです。安定しません。

私たちに出来る備えとは

衝撃的な事実ですが、これが全員に平等に訪れる現実です。
現実を受け止めた上で今から私たちにできることは、以下の3つのいずれかではないでしょうか。

●リタイヤまでにとにかく貯める
●大きい「何か」を当てる
●65歳以上になっても稼げる、安定した収入源を確保する

もちろん貯蓄が出来れば最も安心ですが、僕はいくつになっても「安定した収入源の確保」という観点を持つべきだと考えています。

後編ではそんな現実を踏まえて就活をどのように進めるべきなのか解説いたします
ぜひ続きもご覧ください。

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