ピックアップライフスタイル

なりたい大人になるために、勉強のやり方を考える。

私の通っていた高校には、卒業論文を提出しないと卒業できない決まりがある。
実際、提出が間に合わなくて留年した先輩もいたので、私たちは緊張しながらテーマ提出をすることになった。
先輩が残した論文は、いかにも「研究」らしく都市問題や大学の勉強に近いものが多くて、憂鬱になったのを覚えている。

2年かけて研究をして、1万字以上の文章を書くとなると、本腰を入れて自分が立ち向かえるテーマでないとむずかしい。

そこで考え出した作戦。

「好きなことを、論文にとりあげるにはどうしたらいいか?」
「突きつめて将来も役立ちそうなことは何か?」
「自分が夢中になれるものは何か?」

そうして決めた私のテーマは、「家族写真は嘘だらけ」。
いっせーのせで笑って! と言われる写真って本当に心からでた笑顔なのか?
もっと心から引き出された表情を撮りたい、そう思って研究をした。
(くわしい話は、また今度)

好きなことを研究に置き換える、というのは、ちょっと大学の勉強に似ている。
好きな分野の専攻に進学し、過去の文献や現代の研究に触れて学んでいく。
簡単なように見えて、実はけっこうややこしかったりもするけれど、自由度はかなり高い。

高校時代の勉強はカリキュラムが決まっていて、苦手意識を払うことができなかったけれど、高校の論文を経て、大学を卒業してみて改めて、中高の勉強も、もっと自由なとらえ方で学ぶこともできたんじゃないかと思うようになった。

前談がかなり長くなってしまった。
今回は、与えられたカリキュラムをもっと楽しむための勉強法について、取り上げてみたいと思う。

1、好きなこと×勉強 を叶える。

よく、文武両道や、勉強と好きなことと両立、というけれど、それには慣れや器用さがかなり必要で、なかなか難しい。

テスト前に漫画を読み始めたら眠くなってしまったり、私も失敗をたくさんしてきた。
かといって、勉強を好きになるっていうのもなかなか、難しいことだと思う。

そこで言えるのは、好きなこと×勉強のコラボ。

小説やドラマが好きな人:物語について深く考えてみる。(国語・社会編)

・登場人物たちが使っているセリフひとつひとつを、もっとうまく言える言いかたがないか考えてみる。
・ドラマで取り上げられている時代には、どんなことがあったのか、もし、登場人物たちがその事件について知っていたら、関わっていたらどんな話をするか妄想してみる。

ものづくり好きな人:計算された美について考える(理科・数学)

・身の回りにある好きなデザインが、どんな計算のもとに作られたか調べてみる。
動物モチーフや科学的な計算をされているものがあれば、自分の習った知識で実践できるものがないか考えてみる。
・教科書に載っている情報をつかって、自分らしいものを作ってみる。 (自分では思いつかなかった題材が溢れているかもしれない)

 

要は創意工夫なので、見つけるのには時間がかかるかもしれないけれど、勉強をアイデアのもととしてとらえることで、調べたり、つきつめたりすることは楽しくなってくる。

私がいまそれをやるなら、苦手な「国語」や「社会」。
長く残っている作品の作者が、どんな時代に生きて、どうしてこういう表現をするようになったのか、教科書に載っている「自分では絶対読まなかったかもしれない小説」とかを使って、ガシガシ勉強してみたら、楽しいに違いない。

2、ジャンルマスターな先生に「オタクトーク」を求める。

大学なら、この先生に習いたい! と思って受験するという道がある。
高校選びの時、この先生がいいから、と進学する人は稀だと思う。

でも、学校にいる先生は、中高大を通じて教えている勉強を極めてきた、いわばエキスパートであり、「オタク」。

何でこの勉強が面白いと思ったの? という物語を聞けば、もっと授業を楽しめるミソが聞けるかもしれない。

苦手な先生からは難しいかもしれない。
ポジティブにとらえられないし、そもそも話しかけるのが面倒くさいかも。
でも、ちょっと気の許せる好きな教科の先生からはじめて、意外とそのやり方にはまったら、苦手な科目の先生にもチャレンジ。

オタクの話は、見える世界が全然違って面白いかもしれない。
高校時代、数学が嫌いだったけれど、人として大好きだった先生に「数学って何が面白いの?」と聞いたことがキッカケですっかり今では数学オタクになってしまった。

勉強なんて、机にかじりついているだけでつまらない、と思っているのは、自分じゃないだろうかと思う。
大人になってお金もできて、自由に本を買うようになったり、仕事で必要なことを調べるうちに興味の幅が広まっていくのは、とてもたのしかった。

勉強は、ただ机にかじりつくことだけを言うんじゃ、ない。
自分が、人生をどう楽しんでいきたいか?
人生は「受験のために覚えること」や「テストでいい点を取ること」のためにあるんじゃない。

あなたは、どんな大人になりたいか?

それがあるなら、勉強する時間だってそういうイメージを持ってやってみなきゃ、つまらない。
やりたいことが遊びを極めることなのだとしたら、遊びをもっと楽しくする知識がなきゃ、もったいない。そんなふうに、私は思う。

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皐月彩