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人類が助け合える社会に―GOALL(株) 代表 鈴木カンタローさん

「メディアではIT起業家と書かれることが多いんですけど、いまいち自分で理解できていないから好きじゃないんですよね」

そんな風に話すのは、東京都在住の鈴木カンタローさん(20)。

19歳の時、女子高生がモーニングコールをするという「JKモーニング」を考案し、地上波で取り上げられるなど一躍有名に。その後も唯一無二の発想力でさまざまな事業を立ち上げてきました。自身が代表取締役社長を務めていたり、企業の採用システムの考案なども行っています。

「起業家とかじゃなくて、ただ人類の良心でありたいんです」と話す鈴木さん。彼が今の事業にかける思い、社会の在り方についてお話を伺ってきました。

みんながマストで使うものを

鈴木さんは弱冠20歳で、既にたくさんの価値を世に生み出してきました。最初は趣味でサイトを作るところから始まったそうです。

「ゲームが好きだったので、最初はゲームの攻略サイトを作りました。初月で40~50万PVまでいったので成果はそこそこだと思います。そのあと『JKモーニング』を思いついたので、そのままビジネスにしました」

今後はネット上に遺言を残せる「okuyami」とネット上にお墓をつくる「tomurai」に力を入れていくという鈴木さん。「tomurai」は7月にオープン予定です。ネット上にお墓を作るという斬新なサービスをどのようにして考えたのでしょうか。

誰しも平等に訪れる「死」に着目

「最初は、インフラをつくりたいと考えたんです。みんながマストで使うものをつくりたいと。ユーザーは際限なく増えていくし、生きている人間はみな死んでいくので、需要があると思いました」

合理的な考え方の一方で、「自分が死んだとき、人に忘れてほしくなかったから」とも話します。

「今の世の中は名前を残すのが大変なんです。そして人の死は、物理的に死ぬのと、生きている人に忘れられたときの2つがあると思っています。 肉体の死期を延ばすことは今の段階でできているし今後も発達していくと思うんですけど、もう片方の死の延命についてはあまり考えられていないですよね。僕はそれをしたかったんです。僕自身、特に誰かが死んだとか、感動するエピソードはないです(笑)」

新たな採用システムも

鈴木さんは誰も思いつかないようなアイデアをすぐ形に残し、世の中を動かし続けています。他にも企業と提携し、新たな採用スキーム「WEBLOG採用」を考案。従来の履歴書に捉われず、ブログやInstagram、Youtubeを始めとしたSNSのURLのみでエントリーが可能な仕組みをつくりました。今後は「WEBLOG採用」の普及とともに、キャリア採用向けに「WEBLOGプロ」アルバイト向けに「WEBLOGバイト」も考案中とのことです。

他人を思いやることのできる社会に

勢いがあるだけではなく、哲学も好きだという鈴木さん。インタビューしていても本質的な答えばかり返ってきます。そんな鈴木さんに、どのような社会が理想的か聞いてみました。

「いまは個人の時代になっていますが、みんな人類として生きていけばいいのではないでしょうか。みんな自分の利益のことだけ考えてしまいますが、もっと助け合って人のことも考えることができたら良いと思います。資本主義の傘下にあると、誰かが強くて誰かが弱いのは当たり前です。でも本質的に考えて仲間割れって良くないですよね」

最初に言っていた「人類の良心」というのはその考え方が根源だったのですね。最後に鈴木さん自身の目標を聞きました。

「結婚がしたいです! 哲学者はみんな愛が大事、って言うんですよ。安定してその愛というものを満たせる状況が必要かなと。親に甘えられる歳でもないし、結婚するしかないんじゃないですかね(笑)」

バリバリの若手起業家という第一印象でしたが、どこまでも本質的で人間味溢れる鈴木さんでした。今後もどのようなサービスが彼の手によって生まれていくのか楽しみです。

(撮影:渡邊和樹/撮影協力:グローヴ ウィズ アクアスタイル

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マコ