何事も楽しくなくちゃダメ…… それはきっと、僕が大事にしているところ

[撮影協力:Music Lounge BRAVE+]

自身3枚目となるアルバム『街を抜け出して』を2018年11月21日にリリースした、笠原瑠斗。キャリアを重ねる中で、よりラフでセクシーなR&Bシンガーへと成長しつつある彼が、今作について、そして自分自身のルーツについても、存分に語ってくれました。なんと、意外な制作秘話(?)まで教えてくれちゃいましたよ!

--突然ですが、プロフィールを拝見すると「i am ohterを強く求める」と書いてあって、気になっちゃいました。

「気になりますよねぇ(笑)。常に個性的でありたいということなんですが、昔から気がつけばそういうものを求めてしまうんです。たとえば服でもアイテムでも、なんか他人と違うものを選びがちで、それは音楽にも結構出てるんじゃないかな、と」

--確かに、今回のアルバムも1曲目から変則的で、一筋縄ではいかない感じでした。

「まぁ音楽に関しては、模索中の段階ではあるんですけどね。世の中にはいろんな音楽を聴く人がいて、僕自身ヒップホップも好きだったりするんですけど、ヒップホップを好きな人の中には歌ものやバラードが聴けないっていう人がいるんですよ。逆に、歌ものをすごく好きな人にヒップホップが聴けないという人もいて。その音楽の壁って何なんだろう、と。その壁を埋めることはできないものかと、今、模索中なんです」

--アルバム中、特に思い入れのある曲は?

「わー、どれだろう(笑)? 3曲目の『SNS』かも。今年、僕がすごく引っかかったコンテンツがSNSなんですよ。SNSって、たとえばインスタとか暇があったらずっと見ちゃうじゃないですか。で、ある日、どこに行ってもずっとSNSを見てる自分に気づいちゃって。見渡したら景色はすごくきれいなのに、下を向いてばかりいる自分が嫌になって、その時に作った曲がこれなんです。SNSよりも、今を生きるってことに着目しようという曲です。実は今年のはじめ、2人のじいちゃんが相次いで亡くなって、人生のターニングポイントになったのかもしれないですね。意識してたわけじゃないけど、そういうことも関係してるのかなって」

--ご自身の実体験も、作品に影響しているんですね。

「今回のアルバムは、本当に自分を素直に詰め込むことができたと思います。いろいろ体験した中で考えたさまざまなことを、そのままメロディと歌詞に乗っけたいと思いながら制作していましたから」

--他に、音楽以外のものから影響を受けることはありますか?

「僕は絵が好きで、自分でも描いたりするんですけど、たとえば絵を見た時に『どういうストーリーがあって、どうしてこの絵が生まれたんだろう?』ということも突き詰めたりして、そこからヒントを得ることがあります。音楽も絵も、感情の表現方法が似ているところがあるんですよね。それに、いろんなタッチのアーティストさんがいて、時系列で見ていくと作品と出来事がリンクしてる瞬間が分かったりして。そんな時はすごく衝撃を受けて、めちゃくちゃ響いてくるんです」

--制作のヒントになるような、面白い話ですねぇ。

「制作のヒントと言えば、もうひとつ。僕は温泉も趣味でよく行くんですけど、温泉に入りながら考え事を一切なくす時間を作るんです。頭を真っ白にした状態で帰宅して、そこから出てくる素直な思いで歌詞を書いていきます。真っ白な中からでも、何かしら出てくるものって不思議とあるんですよ。もうフリースタイルですね。意外なワードが飛び出したりして、自分自身を客観視することもできます。アーティストじゃない人も、ぜひ1回やってみてほしい!」

--ちなみに、影響を受けたミュージシャンといえば?

「ずっと基盤にあるのはディアンジェロですね。高校生の時にライブ映像を見て、衝撃を受けたんですよ。ゴリッゴリの真っ黒な音楽をやるんだけど、ピアノを弾きながら、ふかしていたタバコを灰皿にグシャッと潰すんです。グランドピアノの上を灰だらけにしながら演奏してて、それがもうカッコ良くて!」

--シブいですね。

「でも、音楽を好きになったきっかけは、実はジャニーズなんです。Hey! Say! JUMP、いまだに好きです。小学校5年生の頃は、どうすれば山田涼介になれるんだろうって考えてました(笑)。あと、やっぱり目立つことは子どもの頃から好きだったのかも。小2からピアノも習ってたし、踊るのも好きだし、小6ではドラムも習ったし。たぶん、もともと人前に立って何かをするのが好きだったんだと思います。ものすごい緊張しぃではあったんですが」

--緊張するのに、ステージに立ちたいと思うんですね。

「それはもう、楽しいからでしょうね! ライブがとにかく楽しくて、終わった後も、疲れているのにやっぱり楽しい。結局、音楽のルーツがジャニーズという超エンターテイメントから入っているのも、楽しいからなんだと思います。何事も楽しくなくちゃダメ。それはきっと、僕がすごく大切にしているところなんです」

笠原 瑠斗(かさはら りゅうと)

高校生だった2012年から札幌中心にキャリアをスタート。2013年にはゴスペルシンガーKIKIのツアーにバックコーラスとして参加し、翌年にはNYへ留学。2015年4月には1stシングル『Smile』を、そして同年11月には10代にして初のフルアルバム『DREAM DONUT』をリリース。個性的な光を放ちながら、謙虚さも忘れず、自身のR&B道を邁進している。

笠原瑠斗new album『街を抜け出して』
2018.11.21 全国リリース

7曲入
¥1800(税込)

<TRACKLIST>
Mid Night
HONEY
SNS
街を抜け出して
Slime
Lady

 

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