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大体の夢が叶う「〇〇力」って!?ブラスタ代表、振付師―吉田一樹

働くエンタメ集団ブラスタを知っていますか?

Team Black Starz(以下、ブラスタ)は所属するメンバーほぼ全員がサラリーマン。 しかしその実力はプロと肩を並べ、数多くの有名アーティストと仕事をしているほど。

代表を務めるのはZukeさんこと吉田一樹さん。
本業は振付師です。 主なダンサー、振付師としての実績を何個かピックアップすると、日テレ「スッキリ!!」出演、NHK「紅白歌合戦」白組トリで嵐とダンス出演、木村カエラ「クリスマスライブ」の振付けなど。さらに活動は教育界にも及び、全国リズムダンスふれあいコンクールの振り付けを担当した際には文部科学大臣最優秀賞を受賞したこともあります。

その他にも、数えきれないほどの実績、成果をあげている吉田さん。 吉田さんの仕事観、ブラスタとしてのエンターテイメントに迫ります。

大人って、つまらなそう

遡ること、小学生時代。満員電車に乗り通勤していたサラリーマンをみて「世間の大人はつまらなそうだなぁ」と感じたことが今の生き方に大きく影響しています。

「僕は単純に、大人になりたくないなぁって思っていたんです。だから今は、子どもたちに対して『大人ってバカだな』『でも、楽しそうだな』『早く大人になりたいかも』そんな空気をそれとなくつくることが目標です(笑)」

大学時代の動画が累計2000万越の再生数に

小さい頃からエンターテイメントが大好きだったという吉田さん。卒業後は不動産会社に約3年間務めます。

「普通にサラリーマンとして働いていたある日、当時ドワンゴ(ニコニコ動画を運営している会社)に勤める先輩から電話がきたんですよ。『ブラスタの動画の再生数が何百万回を越えてるからイベントでない?』と。僕は知らなかったんですけど、みんなでワイワイ踊ったエヴァンゲリオンの動画がニコニコ動画の「踊ってみた」で再生数1位だか2位になってたらしいんですよね(笑)。当時はメディアでダンスブームだったのもあって『スタードラフト会議』や『スッキリ!!』など、バラエティー番組の出演依頼を数多く受けました」

その後は、生活が一変。サラリーマンは続けていたので土日だけで年間50本を越えるライブ出演、メディア出演、パフォーマンスを続けたといいます。 「平日のスケジュールは、本業が9時出社、20時退社。20時から24時過ぎまでパフォーマンスの打ち合わせ、リハーサル、練習をするといった感じでしたね。活動をはじめてから、普通の旅行とか遊びとかはほとんどしてなかったですね」

圧倒的なクオリティのものを台無しにする

現在はメディア出演などプロモーションに軸を置いた活動ではなく、「自分達の好きなこと」に軸を置いた活動をしているという吉田さん。

「僕は人気者のアイドルになりたいわけではないのですが、エンターテイメントとしてのクオリティを高めたいと日々思っています。残念ながら人気とクオリティは必ずしもイコールではないのですが、僕たちは『圧倒的なエンタメ』を生み出すことを目指してます。それを作り出すためには『圧倒的な落差』が必要だと考えました。だからまずは圧倒的なスキルと武器を持ったメンバーを集めたり、音楽、照明、音響、舞台、すべてにおいて一緒にクリエイトしてくれる仲間を見つけることに重点を置きました。それらを僕たちメンバーは最大限に、いい意味で『無駄遣い』すること。それが、ブラスタがたどり着いたエンターテイメントです」

現在のメンバーになってからは約3年。世界レベルの技術を持ったパワームーバー、関節がグニャグニャのスーパーボーンブレイキンダンサー、高いモノマネスキルとダンススキルを併せ持つロックダンサー、ヨーヨーマン、ワンピースの主題歌を歌っていたフロントマン、会社でストレスが溜まれば溜まるだけエンタメのアイデアが出る広告マンなど、変な人がいっぱいだといいます。でも家族のようなチームなんだとか。

本業とチームの相乗効果

吉田さんの現在の本業は振付師。それと並行してブラスタとしての活動もしています。でもメンバーには、会社員も多数在籍しています。本業とチームを両立するということに関して、どのように考えているのでしょうか。

「双方にいい影響がありますよ。チームには、本業でも成果をだしている人が多いです。僕にとってチームは『好きなことを好き放題やる場所』。だからメンバーのやりたいこと尊重するのは当たり前で、やりたいことを好きにやって! といった感じです。チームでそれができるならチームの力を存分に使えばいいし、チームでは実現できなそうなことであれば、応援するから頑張ってね。と、そういう雰囲気です。僕が振付師として振り付けの勉強をするのも、純粋に好きだから仕事にしたいということと、高めたスキルを自分たちのチームで好き放題無駄遣いしたいからという二つの理由があります。本業とチームは双方にとってプラスに働いているんですよ」

夢を叶えるのに必要なのは「意志力」

本業でもブラスタでも理想的な働き方を実現している吉田さん。10代~20代のうちにしておいた方がいいことを聞きました。

「僕のは全然成功例じゃないから難しい質問です(笑)。でも強いていうのであれば、日々自分も世間も絶えず変化していくので、やりたいと思ったことはどんどん早くやった方がいいですよね! 大事なのは、絶対的な意志を持って、環境に言い訳をしないことです。意志さえあればやりたいことは大体なんとか工夫してできるはずなんです。みんなだいたい言うのが『会社で働いてるから……』ということ。僕たちも会社で働きながら、ばんばんテレビにでていたし、赤坂ブリッツや川崎チッタでのワンマンライブもやったし、全国ツアーもやりました。ちょっと無理すれば意外とできます! あとはいい仲間を沢山みつけられたら最高です!」

絶対的な意志力で夢を叶えてきた吉田一樹さん。
今後の夢も数えきれないほどあるんだとか。

輝かしい実績と裏腹に「自分は振付師としてもまだまだ下っ端だし、偉そうなことは本当に言えないんですよ」と、吉田さん。

その現状に満足しない挑戦心と謙虚さが、良い仲間に恵まれ、かけがえのない仕事に繋がっていくのだと感じました。

写真:本人提供

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マコ