インタビュー

【前編】“発信”のルーツは恋だった―マカラボ編集長 竹内真子

「マカラボ」読者の皆さん、このメディアを運営する編集長ってどんな人なんだろう……と気になりませんか?

今回は「マカラボ」オープンを記念し、本メディア編集長の竹内真子(通称:マコ)さんにスポットを当てます。“発信”のルーツ、編集・ライターという仕事を選び「マカラボ」を立ち上げるまでのバックグラウンド、仕事観、そして同世代の若者たちへの伝えたい思いとは。

褒められた卒業文集

―― ライター・編集の仕事をしているマコさんですが、小さいころから書くことが好きだったんですか?

マコ:小学生時代は少女漫画が好きで、絵というよりはストーリーを書くのが好きでしたね。友達から誘われて遊びに行くより一人で物語を考えて。なぜか作業場は机の下でした(笑)。

成績が特段良かったわけではないのですが、作文は好きでした。文章を褒められることが多くて、次ももっといいことを書いてみようと意欲的でしたね。特に面白かったのは卒業文集。小学生の卒業文集って、修学旅行などの思い出を書く人が多いですよね。でも、私は「嫌いな人ほど」というタイトルで人間関係をテーマに書いたんです。嫌いな人から学べることもある、それを学べるのが学校だったといった内容で、まわりから褒められたのがうれしかったです。

―― 実際に読んでみたいです。マコさんが小学生時代から書く能力を発揮できたのはなぜなんでしょう?

マコ:うーん、なぜなんでしょう(笑)。同世代より大人と話すほうが好きだったからかもしれません。大人の話す難しい言葉を真似することや、自分の言葉に言い換えて話すことが得意だったんです。使う言葉が独特だね、使わない言葉だねとよく言われるのはそのせいだと思います。小さいころから本を読んできたの?と聞かれることもありますけど、実はそんなことなくて、字の羅列は苦手だったりします(笑)。

“発信”の楽しさを学んだカーペンターズとの出会い

――書くことは、中学生以降どのように変化していきましたか?

マコ:中学1年の秋に衝撃的な出会いがありまして。たまたま家の中で流れていたカーペンターズの曲「青春の輝き」を聴いたとき、どかーんと雷が落ちたんですね。すごくいい!世の中にこんないいものがあったんだ!と。勉強そっちのけですぐに調べまくり、CDを借りてひたすら聴いていました。あれは恋ですね(笑)。

いつしかカーペンターズのすばらしさを誰かに話したくなっていました。でも同級生に話してもわかってもらえない……。当然ですよね。カーペンターズは1970年代の曲で、当時の私は13歳。世代が違いすぎました。

そこで見つけたのが、ファンが集うメーリングリスト。30~50代の人たちが私の伝える感想を受け入れてくれて、もっと読みたい!と言ってくれたことが喜びでした。それで自分の発信場所としてブログを開設し、曲の紹介、アルバムの曲順のすばらしさ、このミュージックビデオのカレンがかわいいといったことを毎日書いていました。伝え方も工夫しました。大人の人たちに受け入れられる文章って何だろう、子供だからと言われないようにしなきゃ、と。

―― カーペンターズとの出会い、そして恋が、“発信”の原点だったわけですね。そのことはマコさんにとってどんな意味がありましたか?

マコ:ブログで発信し続けていたところ、NHKから連絡があったんです。カーペンターズ40周年にちなんだ特集をしたいので出演してくれませんか?という依頼でした。若い世代で発信していたのは私だけだったので、平成生まれのファン代表として3分ほど出演させていただきました。

▼ファンレターを書いてリチャードさんからサインをいただいたことも(本人提供)

当時の私は、みんなと同じことをしていて、生きている実感がわきませんでした。勉強はできず、絵もピアノも人並み、バスケットも市の大会に出られない、何をやっても秀でたものがなかった……。その矢先に訪れたNHK出演によって、発信し続けると拾ってもらえることを知り活力がわきました。自分にしかないものを見つけて、それが好きなことだったのでとてもうれしかったのを覚えています。

“発信“していたら、やりたかった仕事に!

―― カーペンターズの一件で自分にしかできないことを見出したわけですが、高校・大学でどのように発展していきましたか?

マコ:高校・大学では話す機会が多くなりましたね。特に大学生活では、私の経験をもとに自分にしかできないこととしてDVに関する講演活動を行うようになりましたが、ここでカーペンターズを発信していた時の経験が活きました。おとなしく講演をしていても広まらないと思ったので、ワークショップを広めるため、自分の活動を知ってもらうためにブログで情報開示を行うことにしました。次第に北海道外からも講演に呼ばれるようになり、改めて発信の大切さを実感しましたね。「自分にできること OR 好きなこと」+「発信」。カーペンターズの時と同様、これが私のベストな組み合わせでした。

―― 書くことに加えて話すことも得意になったわけですね。書く仕事をしたいと思ったのはなぜでしょう?

マコ:話すこともできるんですが、どちらかというと書くほうが好きで仕事にしたかったんです。どうしたら書く仕事ができるんだろうと思ったとき、やはりここでも“発信”が役立ちましたね。書く仕事をしたい!ということを人に話していましたし、Facebookでもそのことを投稿していました。ある日、以前からお世話になっていた方に仕事を紹介してもらえて……そうしたらなんと、書く仕事でした!

後編では念願だった書く仕事、「マカラボ」に対する思いをお聞きしました。後編もぜひお読みください。

(撮影:渡邊和樹)

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