昨日の自分より成長するために ダサくてもいいから直感を信じる

アルバムをリリースしたかと思えば、ラジオDJをしたりテレビで笑顔を振りまいたり、はたまたレトルトのスープカレーの監修をしたり……まさに八面六臂の活動を展開するシンガーソングライターの佐藤広大さん。多彩な楽曲が詰め込まれた最新アルバム『GIFT』のお話を伺っているうちに、自身の“使命感”にまつわる話題へと転がっていきます。とても不思議な地下鉄での出会い、そして、直感型だからこそ見えてくるものについて、語ってくれました。

 

--2018年は映画の主題歌にはじまり、初のフルアルバムメジャーリリースに初のワンマンライブツアー成功と、まさに怒濤の活躍でしたね。

 

「音楽漬けの1年だったと思います。と同時に、北海道命名150年や胆振東部地震など、北海道出身の人間としていろいろ考えさせられた1年でもありました」

 

--最新アルバム『GIFT』も好評のようですね。

 

「実は2013年にデビューした時のシングルも『GIFT』というタイトルでした。というのも、僕には幼稚園からの友だちがいたんですが、高校2年で亡くなってしまったんです。彼が亡くなる寸前まで歌手になってほしいと僕に言い続けてくれて、それがきっかけで歌い手という道の舵を取り始めた経緯があって……。そして今、デビューから5年経って、僕はまだ彼に歌を届けられているのか、と。まぁ、原点回帰ですね。さらにはデビュー当時は天国に向けて歌い続けていたけれど、この5年で聴いてくれる人も増えたので、ファンに対する気持ちも込めて作ったアルバムです」

 

--それが1曲目からゴリゴリの攻め曲で!

 

「いやもう、みんな驚いてます(笑)。プレイヤーにCDを入れた瞬間、本当に佐藤広大のアルバムなのかって思われるみたい。でも昔からミクスチャーというジャンルも自分の中にあるので、5周年記念アルバムということで、自分のルーツを詰め込んでみました。今だからこそできる、今にしかできない1枚だと思います」

 

--ボーカリストとしての振り幅の広さもすごいです。

 

「ありがとうございます。もちろん日本のR&Bっていうのが楽曲制作の基盤になっているんですが、なかなかここまで振り幅の広いアルバムって他にないんじゃないかなって。敢えて他人のやらないことをやってみたいというのもあったんです」

 

--『color』で見せる抑制の利いた表現も素敵です。

 

「『color』が好きって人、実はいちばん多いんです。大人になればなるほど、無垢な自分を忘れて取り繕ってしまいがちだけど、おい、待てよと。それがカッコいいのか? 自分の色は何なのか、自分と向き合ってみようよ……という曲。アルバムの中では最も距離感の近い曲なので、人気が高いのかもしれないですね」

 

--デビュー5周年ということですが、佐藤さんにとって「これだけは譲れない」と思うことは?

 

「ん~、人を楽しませること、人を笑顔にすること、かな。これはもう小さい頃からで、たとえば小学生の時の誕生日会なんて、主役の僕がめちゃくちゃもてなすんですよ。ミニ四駆の大会を開いてプレゼントも用意して。誕生日プレゼントをもらいながら、こちらからもあげてました。とにかく人に喜んでもらうことが好きなので、今のこの生活があるんだなと思います。NPO法人の子ども向けボランティアをやっているのもそうですし……」

 

--どんな活動をされてるんですか?

 

「札幌市内の公園に時計を寄贈して設置したり、幼稚園や小学校に行って歌を歌ったり、1時間もらって特別授業をやらせてもらったり。『NPO法人あおぞらプロジェクト』っていうんですけど、ゆくゆくは子どもたちメインのフェスをやりたいんですよ。というのも、以前、地下鉄に乗った時にハンディキャップを持った子どもが人目をはばからず歌っている姿に遭遇したことがあって、それが本当に素晴らしい歌声で、感動しちゃって。だからハンディキャップのある子どもや合唱部の子ども、歌が好きでステージに立ちたい子どもを集めて、みんなで一緒に歌うとか、それで職業体験ブースも設けるとか、そういうフェスを北海道で立ち上げたいんです」

 

--子どもが演者になるっていう発想は、面白いかも。

 

「もちろん無理強いはしないけど、出たいという子がいれば、手助けをしたいな、と。音楽を愛する気持ちはみんな同じなので。でもまぁいろいろ難しいんですけどねぇ……それでも、あの地下鉄で聴いた歌声に、不思議と使命感を感じたんです。『あなたがやりなさい!』と言われているような気がしたんですよね」

 

--佐藤さんは行動力がありそう。思ったら動いちゃう方ですか?

 

「まさにそう、直感型なんです。ダサくてもいいから直感を信じます。ラジオのDJも今6年目になるんですが、最初は飛び込みだったんですよ。ラジオ局に行って『どうやったらここでDJできるんですか?』って直接聞いて。そしたらいろいろ課題が分かって、じゃあそれをクリアすればできるようになるんだなって。それで今がありますから。すぐには上手くいかないかもしれないけど、いずれ繋がればいいんです。何もしないで何も知らないより、何かをして何かを知る方が、昨日の自分より成長できるって信じています」

佐藤 広大(さとう こうだい)

北海道出身のシンガーソングライター。2009年より本格的にシンガーを目指し、地元・札幌を拠点に活動を続けている。2017年2月に『スノーグローブ』で念願のメジャーデビュー。NORTH WAVEにて「from R&B」「RADIO GROOVE」、テレビ北海道にて「音語」のレギュラーを持ち、NPO法人「あおぞらプロジェクト」の代表を務めるなど、幅広い活動が話題を呼んでいる。

佐藤広大 

5th Anniversary EP 「GIFT」

2018.11.14 release

 

価格:¥2,000 +税

曲数:7曲

レーベル:ASWYL Inc.

配信:各社全国販売

CD:北海道、FCサイト限定販売

 

★CD取扱店

TOWER RECORDS 札幌ピヴォ店

HMV札幌ステラプレイス店

北海道玉光堂全店舗

音楽処

オフィシャルファンクラブ”恩楽family”通販

 

■収録曲

  1. Now or Never feat ELIONE
  2. 涙雪
  3. Never Ever Let You Go
  4. color
  5. 想い出のカケラ
  6. 約束の唄 (読売テレビ・日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」2018年10月クールED)
  7. Gift-2018ver.-