
最近では高校生でも仕事をしている人がいるらしい!
とあるライブ会場で撮影を担当していたのは、当時17歳の高校生でした。
今回お話を伺ったのは、佐藤嵩真さん。撮影をはじめ、映像制作を仕事として行っている高校生です。佐藤さんはどのように映画の世界にのめり込むことになったのでしょうか?
幼い頃から映画の世界に魅了されて
――いつから映画に興味を持ち始めたのですか?
保育園の時からですね。親によく映画館に連れて行ってもらって観に行きました。当時、ストーリーとかは全く気にしなかったんですけどね。ただ好きだったんです。小学4年生になると、友達とPSPを使って動画を撮るようになりました。アクションやカメラワークも似せて。そんなことが今に繋がっているように思います。
――幼い頃から映画に馴染みがあったのですね。本格的に映画を撮ろうと志したのはいつ頃なのでしょうか?
中学校1年生のときです。「パルプ・フィクション」「シックス・センス」「時計じかけのオレンジ」を観るようになってから変わりましたね。脚本や作品の構成に感銘を受けて今も影響されている部分が大きいです。
――自分で映画を撮りはじめたのは?
中学校3年生の学校祭で初めて自主製作映画を作りました。「デビル・ウィーク」という作品で、監督、撮影、脚本、編集をすべて務めたんです。本格的に撮り始めたのは高校2年生のときですね。そのときは人脈がなくて、ほとんどひとりでやっていました。
趣味から仕事に変わるまで
――どのように仕事をもらっていったのでしょうか。
高校2年生の時に転校をしたのですが、たまたまその期間が4ヶ月くらいの休暇になって。そのときTwitterをよくやっていたんですけど、映画を撮っている色んな人と繋がるようになりましたね。そして、高校2年生の3月に撮影した「ヌクモリの影」が札幌国際短編映画祭に入選しました。人との繫がりがあって、仕事がもらえるようになったのです。
▼「ヌクモリの影」はこちらから
――最近はどんな仕事をしているんですか?
ミュージックビデオの撮影が多いですね。去年の4月~5月にかけて撮った作品は、自分が監督と撮影と編集を担当しました。それが札幌の学生が開催している「試される映画祭」というのに出展されることになったんですよね。2月17日と18日に上映されました。
――高校卒業後はどのような進路を考えているのですか?
大学に合格したので、4月からは大阪芸術大学に進学します。将来の展望は、映像を専門に撮っていきたいですね。撮っていけるならなんでもいいと思っています。まずは大学に行って、専門家の先生の授業を受けて細かい知識や、プロが使う道具を使って勉強したいです。フィルムを撮れる人がこれからどんどん貴重になっていくんですよね。フィルムを極めていきたいです。
――今後の展望を教えてください。
映画を撮り続けたい。それに尽きますね。とにかく映画と、撮影することが好きなので。