
「しょうごさん、頼まれていた案件なんですけど、一応できました」
「『一応』? え、できたの? できてないの?」
このように無意識に使っている経験はありませんか? 学生時代に仲間内では通じた言葉も、社会に出ると仕事をする上で障害となったりすることが多々あります。
ということで、今回は実際にビジネスの現場でよく見る「気をつけたい若者言葉」についてまとめました。
意志を明確に伝えること
現場で見ていて毎年新入社員が戸惑っているのは「結論から言う」という仕事の基本です。
ビジネスでのわかりやすい伝え方として有名な手法としては「PREP法」があります。
R EASON=理由
E XAMPLE=事例、具体例
P OINT=ポイント、結論を繰り返す
相手が集中して聞いている「話の冒頭」と印象に残りやすい「話の最後」に最も伝えたい結論を話すことで簡潔かつ説得力のある説明ができるというものです。
ここで大切なポイントは、話し方の順番はもちろんのこと、仕事をする上で求められるのは「自分の意志をはっきり伝える」ことです。
敬語やマナーは大切ですが、それと自分の意志を伝えないのとは別です。
空気を読んで、相手との関係性を気にしすぎるあまり、自分の意志をはっきり表明できない。
社会人デビューしたての新入社員が最初にぶつかる壁とも言えます。
では実際に仕事で気をつけるべき若者言葉の代表例をいくつかあげていきます。
「意志」がぼやける
ビジネスの場面で支障が出る若者言葉にはいくつかのパターンがあるように感じています。
そのひとつが「意志がぼやける」ことです。
⇒本来、ひとまずのところは、という意。本当に大丈夫なのか、相手が不安になる。
⇒本意じゃないけど、仕方なく同意した感じが出てしまう。
わざわざぼかした表現で語る。これがクセになっている方を多く見かけます。
その背景には「責任を取りたくない」「失敗したくない」といった保身や逃避の傾向が見え隠れします。仕事で求められるのはスピードと精度です。
会社は保身よりも明確に意思を示すことを望んでるということを覚えておきましょう。
「意味」がぼやける
もうひとつ代表的なのは、それほどのことでもないのに誇張した表現を使うパターンです。
⇒起こり得ない、絶対にない時に使う言葉ですが、ラフに使っていませんか?
⇒最上級の修飾語ですが、皆さん何となく使っていますよね。
⇒本来は「どちらとも言えないとき」に使う言葉ですが「超」と同じく特に意味もなく使われる傾向があります。
これらの言葉は相手にその「物事の度合いを誤認」させてしまう可能性があります。
⇒何がどうした? 内容が伝わらない
伝えたか、じゃなく、伝わったか
他にも学生時代から話の流れでよく使っている言葉が卒業後も抜けていないケースはよくあります。
代表的なのは「とりま」「ていうか」「ウケる」「ガチで」など。
僕自身、いわゆる若者言葉全てがダメなわけではないと思っています。
実際、親近感や連帯感の醸成にはプラスの効果もありますしね。
ただし、デメリットとして
●世代や出身地によっては相手に伝わらない可能性がある
というのは理解しておきたいところです。
コミュニケーションは「伝えたか」ではなく、「伝わったか」がすべてです。相手に伝わらなければ意味がありません。
●起きた事象を「正しく」伝える
●「場面」と「相手」を考慮する
ビジネスシーンでのコミュニケーションは以上の3点を意識してみましょう。