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最高のビジネスパートナー!25歳のふたりが立ち上げた会社とは?

札幌駅から徒歩8分、閑静な住宅街の中にゲストハウス「Wagayado 晴-HaLe-」があります。

このゲストハウスを運営するのが「合同会社ToGo」。会社を立ち上げたのは25歳の若きふたり、粕谷勇人さんと篠村恭太さんです。

ふたりが会社をつくるまでの道のり、仕事に対する想いを聞いてきました。

同い年。タイプの違うふたりだからこそ

―― ふたりはどのようにしてゲストハウスに携わるようになったのですか?

▼左:篠村さん(シノ) 右:粕谷さん(ユウト)

シノ:大学を卒業後、東京の大手金融機関で働いていたのですが7ヶ月でやめてしまいました。行く当てもなかったので札幌に戻ってきてシェアハウスに10ヶ月住んでいました。そこで頂いたのが、ゲストハウスの立ち上げをするという話だったのです。
そしてできたのがこの「Wagayado 晴-HaLe-」。何もない生活にスパイスを加えたいと思ったのでやろうと思いました。2015年10月末に物件工事がスタートし、コンセプトを決めたりしました。もともとは民家だったので、骨組み以外を解体作業、当時はわけが分からず疲れて死にそうでした。

ユウト:ぼくはニュージーランドに留学していて、帰ってきたときシノと同じシェアハウスにいたんです。そしてまたすぐ帰国したときに、シノがゲストハウスの立ち上げをやっていて。死にそうな顔をしていたシノを助けたいという気持ちになって(笑)ぼくも手伝うようになりました。

シノ:ユウトとはたまたま同い年で。しかも、ぼくの母の旧姓が「粕谷」なんですよ! 粕谷って珍しいじゃないですか。運命を感じました。
というのは半分冗談で、「Wagayado 晴-HaLe-」のコンセプトは「ほっこり」なんです。そのイメージにユウトはぴったりでした。僕は見た目がいかつそうじゃないですか(笑)。だからユウトに前に立ってほしかったんです。

ユウト:ぼくたちはこの事業をはじめるまで実はあまりゲストハウスに所縁がなくて。最初は誰かと交流しなきゃいけない、英語をバリバリ話せなきゃいけない、そんな風に思っていたんですけど、全然そんなことなくて。
ぼくたちのように思っていた人たちにも、ほっこりするなぁ、居心地がいいなぁ、と思ってもらえたらいいなと思っています。ゲストハウスを知る入口になってもらえたらなと。

シノ:ぼくなんて大学時代は酒ばっかり飲んでて、海外に行ったことすらありませんでしたからね(笑)。

シノさんがゲストハウスを丸投げ。もう一度ふたりが出会うまで

―― 相性がぴったりのビジネスパートナーに出会えて素敵ですね。ゲストハウスを立ち上げて、すぐに会社を設立したんですか?

シノ:「Wagayado 晴-HaLe-」は2016年1月15日にオープンしました。でもぼくは2月末までしかやらなかったんです。丸投げしてしまいました。当時は慣れないことばかりで、ぼくにはできないと思ってしまいました。

シノ:働いて生きていかなければならないので、3月からは公務員試験を受けようと勉強を始めました。でも大きい会社もゲストハウスも無理で、何ができるんだ俺は、と内心すごく悩んでいたんです。

ユウト:そんな状況だとは知らなかったんですけど、6月ごろにゲストハウスでメディア等に使う写真を撮る機会があり、モデルが必要だったのでシノを呼んだんです。元気かどうかも心配だったので。

シノ:その場に行ったら、自分が抜けていた3ヶ月でユウトがすごく大きくなっていたんです。うらやましさと悔しさ、そして改めて自分はなにをやっていたんだと思いました。そして強く思ったことはもう一度ユウトと仕事をやりたいということ。もう一度このゲストハウスというフィールドでチャレンジしたいと思いました。そしてチャンスを頂けたので「Wagayado 晴-HaLe-」と同じ運営会社のゲストハウス「Ten to Ten 中島公園」の立ち上げに携わり、一からやり直しました。

もう逃げられない!そして、ひとりよりふたりが楽しい

―― ユウトさんはどうしてシノさんともう一度仕事をしようと思ったんですか?

ユウト: 一回シノがやめた時点でひとりでやっていこうと思いました。でも、辞めたあとも結局シノはぐだぐだしてたので、じゃあちょうどいいじゃん、一緒にやろう。って。
ひとりでやっていたらこんなに楽しくなかったと自信を持って言えます。シノは本当にそう思わせてくれるような人なんです。一回やめただけでああだこうだいうつもりはありません。2回目はないですけどね(笑)!

シノ:定款上、50%以上の同意がない限り業務を執行できないんです。ぼくたちの会社はふたり。だから、ぼくが辞めたいと言ってももう逃げられないんです(笑)。

ユウト:そして、晴れて2017年2月22日に合同会社ToGoを立ち上げることができました。「Wagayado 晴-HaLe-」の運営会社と今冬、函館に新しいゲストハウスをつくります。

クラウドファンディングも

―― 合同会社ToGoは今後どのような展開を目指しているのですか?

シノ:合同会社ToGoの企業理念は「create your likes」、あなたの好きをつくるという意味です。ゲストハウスとして大きくしていくというより、ゲストハウスは手段だと思ってて。お客さまにも協業者にも、この宿いいな、こいつらふたりなんか好きだなって言ってもらえるような事業を目指しています。いつも壁にぶつかりそうになったときは「create your likes」に即しているかどうかを考えています。人々の好きをつくりつづけることが目標です。

ユウト:短期的には函館の湯の川にゲストハウス、シェアハウス、ミュージックバーの複合施設をオープンします。それに先立ちましてクラウドファンディングのページも立ち上げていますので、是非ご協力お願いいたします。クラウドファンディングのページはこちら

人を惹きつけ勢いよく前に進むシノさんと、温かい雰囲気のなかに強い信念がみえるユウトさん。ふたりの会社がどのように成長していくのか楽しみです。

(撮影:渡邊和樹)

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